シュゾン叔母さんの歌


幼少時代のルソーの環境は音楽的だった。父のイザークはダンスが好きで、ダンス教師になるか時計職人になるかの選択に悩んだくらいだし,近くに住んでいた父方の祖父のダヴィッドも音楽の愛好家だったし,ジャン=ジャックを出産して十日後になくなった母のシュザンヌもテオルブの伴奏で歌ったりする女性だった。母の代わりにジャン=ジャックを育てた「シュゾン叔母さん」もたくさんのお歌を歌ったが,ジャン=ジャックが『告白』のなかで思い出しているシャンソンを紹介する。

Tircis, je n'oseティルシスさん,楡の木の下で
Ecouter ton chalumeauあなたのシャリュモーを
Sous l'ormeau:聞く勇気がありません。
Car on en cause すでにうちの村では
Déjà dans notre hameau.噂になっていますから。
Un coeur s'expose 心は,羊飼いと
A trop s'engagerあまり関わり合い過ぎる
Avec un berger: 危険をおかすことになります。
Et toujours l'épine est sous la rose.そしていつも,薔薇の下にはとげがあるものです。
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