『アカントとセフィーズ、または共感』

Acanthe et Céphise ou La Sympathie

台本/マルモンテル
音楽/ラモー
ジャンル/神話的牧歌劇
初演/1751年

解説

1751年11月19日にブルゴーニュ公(ルイ16世の弟)誕生の機会に初演された。

第一幕

アカントとセフィーズは愛し合っている。彼らの守護妖精であるジルフィールは彼らのもとを去らなければならなくなり、二人に、喜びも悲しみもすべてを共感しあうための魔法の指輪を与える。ジルフィールが立ち去ると、セフィーズを愛し、アカントに嫉妬している空気の精霊のオロエスが現われ、セフィーズを略奪して、魔法の庭園に連れて行き、アカントを忘れるように促すためにディヴェルティスマンを見せる。ところが、アカントと引き離されたセフィーズは絶望に泣け叫ぶばかりでディヴェルティスマンを中断させてしまう。セフィーズが心変わりしないのを見て、精霊は裏切られたと激怒し、セフィーズをアカントのもとに返す。

第二幕

アカントとセフィーズに先回りして、キューピッドの神殿に来た精霊は彼らに対する復讐を誓う。だがアカントを殺せば、セフィーズを悲しませ、後を追わせることになるし、セフィーズを殺したくはないし、というようにどうしていいのか分からないでいる。二人を結びつけたキューピッドの神託を聞きに来た二人に、キューピッドの神託は「すべての心がキューピッドに感謝する日に、汝らは永遠に結ばれるであろう」というものであった。それを聞いた二人は愛が支配するところは嫉妬、妬み、怖れで一杯だと嘆きながらも、不幸な恋人たちの苦しみを少なくする努力を始める。それがキューピッドの神託を実現する早道だと考えてのことだ。だがそこへ精霊が現われる。精霊は自分を犠牲にして二人の幸福を実現に努力すると嘘を言う。そしてセフィーズを先にキューピッドの神殿に連れて行かせ、後に残したアカントに協力の代償として二人の心を結び付けている絆の神秘を教えるように要求する。そこに戻ってきたセフィーズがアカントをさえぎると、精霊は激怒し、二人を恐ろしい場所に連れ去らせる。

第三幕

精霊が二人を連れ去らせたのは切り立った断崖絶壁を持ち、下には急流が流れ、洞窟には怪物たちが住まうような岩山の上。こうして恐ろしい状況でアカントは、ジルフィールからもらった魔法の指輪を捨てて、自分が死んでも、セフィーズだけはこの苦しみから解放されるようにしようとする。だがセフィーズは苦しみも喜びも墓まで一緒に味わおうと言い、永遠の愛を誓う。それを見てますまう苛立ち、激怒した精霊が従者たちに二人を殺すように指示し、精霊たちが二人に刃を振り上げたその瞬間に、舞台がジルフィールの壮麗で輝かしい宮殿に変わり、二人の変わらぬ愛の賞賛と、王太子の誕生を祝賀する「一人の英雄が生まれた」という言葉とが絡み合って、王家への祝賀のダンスでフィナーレとなる。

『アカントとセフィーズ』序曲

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