『アルセスト』

Alceste

台本/デュ・ルレ
音楽/グルック
ジャンル/オペラ
初演/1776年

解説

キノー/リュリの『アルセスト』と題材は同じであるが,筋がもっと簡素になっている.

第一幕

王のアドメートが死にかけている.人々は意気消沈し,絶望感,深い苦悩,諦めの押しつぶされそうになっている.王妃アルセストが子どもとともに登場し,神々の恩寵をお願いするために,神殿に人々を誘う.だが,アポロン神は動物の生贄を受け入れず,だれかが王の身代わりに生贄にならなければ,王はまもなく死ぬだろうと宣言し,人々を驚かせる.この神託を聞いて,人々は逃げ去るが,アルセストだけは,神が指名しているのは自分であることを理解し,夫アドメート王にたいする愛から,自分の命を投げ出すことを決意する.

第二幕

王は見る見る元気を取り戻し,それを祝って,祝宴が行われる.アドメート王は,臣下が自分のために死ぬくらいだったら,自分の命を差し出していただろうと公言する.だが,いったい誰が自分のために犠牲になったのだろうとは考えが及ばない.にぎやかな祝宴の中にあって,ひとり苦悩するアルセストだけが,浮いている.死を前にして,アルセストは夫に自分の苦悩の理由を言わずにはおれない.自分の犠牲になるのが自分の妻であるということを聞いても,アドメート王は事態がよくのみこめない.彼は,妻の決心の中に,裏切りしか見ることができない.彼には愛から来る行為が理解できないのだ.アルセストが自分を棄てたがっているとしか思えないアドメート王は,自ら命を絶とうとする.

第三幕

人々が嘆き悲しんでいるところへ,アドメート王の友人であるヘラクレスがやって来る.事情を知ると、すぐに地獄に出発する.
  地獄の門を前にして,アルセストが最後の一歩をためらっているところへ,アドメート王がやって来て、アルセストを引き留めようとする.アドメートは地獄の神々に自分が生贄だと言う.神々がアルセストにどちらか一人を選ばせさせる.アルセストは自分が冥界に赴くと申し立てる.アルセストが冥界に連れ去られようとしているその間際に、ヘラクレスが到着し、神々を蹴散らす.そこへアポロン神が現れ,地獄を消失させる.アポロン神は、英雄ヘラクレスの勇気をほめたたえ、すでに天界にヘラクレスの席が用意されていることを知らせて、天界の上がっていく。アドメート王の宮殿の前庭に舞台が変わり、一同の喜びの中、幕が降りる.

ディスコグラフィ

ARCHIV 459 616-2
オーケストラ/ラジオ・バイエルン交響楽団
合唱/ラジオ・バイエルン合唱団
指揮/セルジュ・ボド
アルセスト/ジェシー・ノーマン
アドメート/ニコライ・ゲッダ
神官長/トム・クラウス
エヴァンドル/ロバート・ガンビル

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