『ヴェネチアのカーニバル』

Carnaval de Venise

台本/ジャン=フランソワ・ルニャール
音楽/アンドレ・カンプラ
ジャンル/オペラ=バレ
初演/1698年

解説

このオペラ=バレエは、1698年12月30日に王太子の意向を受けてパレ・ロワイヤルで初演された後、1699年1月20日に王立音楽アカデミーで初演された。ラ・モットの前年のオペラ=バレエ『優雅なヨーロッパ』と同じように、ヴェネチアの貴族たちの恋愛が描かれているという意味で、神話や伝説の神々や英雄や羊飼いたちだけが登場人物となっていたこれまでのフランス・オペラにまったく新しい傾向のオペラを誕生させた意味は非常に大きい。

プロローグ

舞台はスペクタクルが行われる予定のホールである。すべてが無秩序で、木片や不完全な舞台美術が散らばっている。たくさんの職人たちが準備している。
作業の責任者が職人たちにはっぱをかけているところへ、ミネルヴァが降りてきて、あまりの無秩序に驚いて、諸技芸の神々に呼びかけて協力させることにする。音楽、ダンス、絵画、建築のミューズたちがやってきて、壮麗な舞台を作る。ミネルヴァの命令で合唱が栄光に満ちた王を祝福すると、ヴェネチアでの祝祭のスペクタクルを披露すると告げる。

第一幕

場所はサンマルコ広場。レオノールは、レアンドルに愛を告白してしまったことを後悔しているが、同時にライバルのイザベルのことも心配だ。イザベルは若い外国人を愛していると告白する。レオノールは若い外国人から愛されていると彼女に教える。実はその外国人というのがレアンドルだということを二人は知るが、二人とも相手から騙されていると考えている。レアンドルはこの二人の若いヴェネチア女性のどちからを選ぶことができない。最後に彼はイザベルのほうに好意を持つようになり、レオノールの復讐心を募らせる。レアンドルはイザベルに愛を告白する。イザベルはレオノールのことで不安になるが、レアンドルは心変わりしないと言って、彼女を安心させる。

第二幕

場所はサロンのホール。ヴェネチアの貴族のロドルフはイザベルを愛しているが、愛と嫉妬に引き裂かれている。レオノールがやってきて、レアンドルに騙されたと告げたからだ。二人は復讐を決意する。ロドルフはライバルのスパイをする。レアンドルが音楽家たちの一団を引き連れてやってきて、イザベルにセレナーデを贈る。レアンドルと音楽家たちはイタリア語のトリオを歌う。イザベルもバルコニーから歌う。これを見て、ロドルフの怒りと復讐心は強まる。イザベルは昔の恋人ロドルフへの憎悪を吐露する。それを聞いたロドルフはイザベルの前に現れ、よりを戻すように懇願するが、イザベルに拒否される。ロドルフは復讐を準備する。

第三幕

場所はヴェネチアの広場で、そこはゴンドラがたくさん浮かぶ水路がたくさんつながっている。レオノールは愛と復讐心のあいだで躊躇している。そこへロドルフがやってきてライバルのレアンドルを殺したと告げる。レオノールは恐怖からロドルフを拒否する。ロドルフは自らイザベルにレアンドルの死を知らせる決意をする。イザベルはレアンドルの死を知って涙を流す。短剣で自死しようとするが、そこへレアンドルが現れて押しとどめる。レアンドルは殺し屋が人違いをしたのだと説明する。二人は愛を確かめ合う。レアンドルは、オルフェの話が舞台で上演されたり、舞踏会が行われているあいだに、船で逃げようと提案する。

ディスコグラフィ

Harmonia Mundi
オーケストラ:Le Concert Sprituel
指揮:エルヴェ・ニケ
イザベル:サロメ・アレ
レオノール:マリーナ・デリゾ
ロドルフ:アンドリュー・フォスター=ウィリアムズ
レアンドル:アラン・ビュエ

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