『イリスの勝利』

Le Triomphe d'Iris

台本/?
音楽/L=N・クレランボー
ジャンル/牧歌劇
初演/1706年

解説

ルイ=ニコラ・クレランボー(1676年-1749年)は,音楽一家に生まれ、早くから音楽教育を受けたオルガニスト兼作曲家である。1704年には最初のクラヴサン曲集を出しているから、ここで紹介するパストラル・オペラもこれと同じ初期の作品ということになる。1707年にパリのグラン=ゾーギュスタン教会のオルガニストになった。また1714年からはサン=シュルピュス教会のオルガニストを務めている。クレランボーはルイ14世の王妃であったマントノン夫人の音楽監督を務めていたこともあり、カンタータをたくさん作曲した。1710年、13年、16年、20年、26年と五つもカンタータ集を出版している。『イリスの勝利』は数少ないオペラ作品である。

第一アントレ

舞台は奥まったところに愛の神の神殿が見えるさわやかな草原を表している。
シルヴァンドルが愛の神の神殿の前で、愛の神をたたえたお祝いをしようと、みんなに呼びかける。合唱が、愛の神を勝利者だと称えて歌う。
羊飼いのダフニスとシルヴィーが登場する。ダフニスが愛の神に抵抗できるものはだれもいない、自分が愛に目覚めたシルヴィーの恋人になれたらいいのだがと求愛をするが、シルヴィーの方は、それを拒否して逃げる。

第二アントレ

羊飼いのティルシスが愛する羊飼いの娘フィリスにそれとなく愛を告白すると、フィリスの方も「すでにあげた心をどうやって再びあげたらいいのかしら」と応え、二人は愛し合っていることを確認する。二人は他の羊飼いの男女を呼んで、変わらぬ愛の幸福と、心変わりの苦悩を歌う。

第三アントレ

シルヴィーがダフニスにどこまで抵抗できるか心もとない自分の弱さを嘆いている。ダフニスがやってきてしつこく求愛するので、シルヴィーは心とは裏腹に冷たい態度で追い返そうとする。シルヴィーがある羊飼いを愛していると言うと、ダフニスは他の羊飼いのことだと思い込み、激怒するが、シルヴィーがそれはダフニスのことだと明かしたので、二人で喜びを歌う。
愛の神がグラティアエ、遊びの神々、喜びの神々をつれて天上から降りてきて、イリスの美しさと彼女の勝利を称えて歌う。

ディスコグラフィ

NAXOS 8.554455
オーケストラ/Le Concert Spirituel
指揮/エルヴェ・ニケ
シルヴィー/ガエル・メシャリ
ダフニス/セルジュ・グビユー
フィリス/クレール・ジョフロワ=ドゥシューム
ティルシス/ジャック・ボナ
シルヴァンドル/ジャン=フランソワ・ノヴェリ
リカスト/ジャン=フランソワ・ロンバール

カンタータ集
harmonia mundi FRANCE 901329
オーケストラ/レ・ザール・フロリサン
指揮/ウィリアム・クリスティー
Pyrame et Tisbé(1713)
La Muse de l'opéra(1716)
La Mort d'Hercule(1716)
Orphée(1729)

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