『強制結婚』
Le Mariage Forcé

ジャンル/コメディ・バレ
初演/1664年
台本/モリエール
音楽/リュリ

 1664年1月29日、王のバレとしてルーヴル宮で上演された。2月15日にはパレ=ロワイヤル劇場で初演された。ここでの公演が12回で打ち切られたのは、パレ部分のコストがかさんだことによる。
 『強制結婚』はコメディ=バレとしては第二作にあたるが、第一作の『はた迷惑な人たち』よりも、モリエールが担当したコメディとリュリの担当した幕間のバレのつながりが自然なものになっている.

第一幕

 50歳を超えたスガナレルは、遊び好きの若い娘ドリメーヌと結婚することになったが、多少不安を覚え、ジェロニモに相談する。しかしそれは相談というより、自慢話のようになってしまう。止めたほうがいいという助言に耳を傾けないスガナレルを置いて、ジェロニモは立ち去る。
 そこへ婚約者のドリメーヌが現れ、スガナレルに向かって、「あたなと結婚できてうれしいわ。これで手っ取り早く父の支配から自由になれるし、これからはなんでも好きなようにできるわ」と言う。これからスガナレルの支払いで服を買いにいくといって、立ち去る。

第一幕間劇

 「美」が凡人ならせめて美しい人の虜になれと歌う。
 第一のアントレ:「嫉妬」、「悩み」、「疑い」のバレ
 第二のアントレ:四人のおどけた人たちのバレ

第二幕

 スガナレルがボーっとしているところへ、ジェロニモが戻ってくる。スガナレルは、結婚についての疑問や、大荒れの海で船に乗っていたという前夜見た夢の意味について、意見を聞きたいというと、ジェロニモは夢のことは分からないから、哲学者先生に聞いてごらんといって、立ち去る。
 ちょうどそこへ、アリストテレス学派の哲学者パンクラースが登場する。スガナレルが話そうとしても、彼は哲学の言葉を並べて、威張りくさるばかりで、いざスガナレルが夢のことを言おうとすると、べらべらとしゃべって、スガナレルに肝心なことを言わせない。スガナレルは「人の話を聞こうとしない先生なんか地獄へ落ちろ」と言い捨てて、もう一人の哲学者のところへ行く。
 懐疑派の哲学者のマルフュリユスはすべてを疑ってかかるべきで、断定的に物事を言ってはいけないと言い、スガナレルの相談に答えてくれない。苛立ったスガナレルはマルフュリユスを殴りつけると、今度はマルフュリユスを真似て、彼をはぐらかして、逃げる。
 そこへジプシーたちがやってくる。
 第一アントレ:ジプシーのダンス
 ジプシー女に占いを頼む。ジプシー女たちは、奥さんのおかげで友達やお客が増えるというが、浮気はどうかと聞かれると、ごまかしてしまう。スガナレルはそれで余計に不安が増す。
 こんどは魔法使いのところへ行ったスガナレル。スガナレルが浮気されないかどうか知りたいというと、魔法使いは悪魔を呼び出す。
 第二アントレ:魔法使いが悪魔を出す。
 

第三幕

 不吉な予言におじけづいたスガナレルは、婚約解消を申し出るために、婚約者の父アルカントールに会いに出かける。スガナレルは、自分の欠点をあれこれ挙げて、婚約解消を申し出る。アルカントールは少し待つように言って奥に隠れる。
 しばらくすると、アルカントールの息子アルシダスが戻ってきて、スガナレルに決闘を提案する.スガナレルがそれを拒否すると、スガナレルを棍棒で殴りつけ、決闘をするか、結婚をするか、どちらかにしろと迫る。それに脅かされて、スガナレルは不承不承結婚を承諾する。
 第一アントレ:ダンスの先生がスガナレルに教えにやってくる。
 第二アントレ:ジェロニモがお祝いの席にきて、結婚式のために仮面劇を準備していると告げる。
 スペイン語の合唱。
 第三のアントレ:スペインの男女二人ずつ。
 第四のアントレ:滑稽な釜たたきの音楽。
 第五のアントレ:四人の色男たちがスガナレルの妻を愛撫する。

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