『田舎の喜び』

Les Plaisirs de la campagne

台本/シモン=ジョゼフ・ペルグラン
音楽/トッサン・ベルタン・ド・ラ・ドゥエ
ジャンル/オペラ=バレ
初演/1719年

プロローグ

野原の神パンが、春になったのに誰も来ないのを訝しがっていると、合唱と舞踊のミューズであるテルプシコラが従者たちとやってきて、歌って踊れと呼びかける。しかしすぐにこの場所を離れる時が来たと言うので、パンとパレスが驚き、残念がる。テルプシコールはセーヌ川の岸辺に行って、ここに新しい住民がやって来るように、野原の楽しさを遊びと歌で喜劇のミューズのタリーに描いてあげると言って、立ち去る。

第一アントレ:漁

舞台は海辺にある田舎の家で、祝祭の準備ができている。
船長のヴァレールは難破を逃れてやっと家に戻ってきたところだ。同じ船に乗っていて助かったゼルバンに再会する。ヴァレールが許嫁のドリメーヌに会いに行こうすると、ゼルバンは、レアンドルがドリメーヌのために祝祭を準備していると教える。ヴァレールは難船して死んだという噂が広まっていたのだ。それで親がレアンドルとの結婚を無理強いしたというのだ。真相を知りたいヴァレールは変装して祝祭に紛れ込む。そこにドリメーヌが侍女のリゼットとやってくる。ドリメーヌはヴァレールへの愛情を語り、ヴァレールが死んだのなら誰とも結婚したくないと断言する。しかしリゼットは、愛は難破するもの、誰でも心変わりすると言う。レアンドルが来て、ドリメーヌに愛を語る。そこに変装して、ドリメーヌの肖像画を持ったヴァレールが現れて、イタリア語の歌を歌う。自分の肖像画に気づいたドリメーヌに、ゼルバンが海の底でこれを見つけたと言うと、ドリメーヌはヴァレールが死んだと思い込み、彼のあとを追うしかないと言うと、ヴァレールが変装を捨てて、二人は再会を喜ぶ。

第二アントレ:ブドウの収穫

舞台は豊かな丘のふもとにある城で、ブドウの収穫祭の準備ができている。
城主オロントの息子ドラントは、アンジェリックと相思相愛の仲だが、父からはクラリスと結婚するようにと言われている。クラリスは、ドラントがアンジェリックと相思相愛の仲だということを知っているが、ドラントが金持ちだから結婚しようとしている。しかし、ドラントの父親のオロントは、アンジェリックの姉のアガティーヌに一目惚れしてしまい、彼女と二度目の結婚をするかもしれないのだ。その相手がアガティーヌだということはまだ誰も知らない。
祝祭の準備がされている城に、アンジェリックが羊飼い娘に変装して忍び込み、ドラントと二人の愛を確認する。アガティーヌが来て、ドラントとクラリスの結婚は破断になるかもしれないと言う。なぜそこまでするのかと問う二人に、アガティーヌはドラントの父親と結婚したいのだと告白する。アガティーヌはオロントと二人で会い、二人は結婚することになる。それを聞いた、クラリスは驚き、立ち去ろうとする。ドラントは、やはりクラリスが自分と結婚しようとしたのは財産目当てだったのだなと言う。クラリスが退場すると、一同で愛の喜びを歌う。

第三アントレ:狩

舞台は森。
アルテニースは、リジモンに恐ろしい怪物から助けられたばかりで、愛情を抱いている。じつはリジモンもアルテニースを愛しているのだが、自分の愛に自信がなくて、逃げ回っていたのだ。
そこへリジスがやってきて、リジモンがアルテニースから愛されているということを知らないということに気づき、これを利用してアルテニースを手に入れようと考える。リジスは恐ろしい怪物を征伐した話を自慢そうにする。
そこへ狩りの音がして、追われた怪物がやってきて息絶える。リジスが怪物に刺されていた剣を引き抜いて、これが勝利の剣さとアルテニースに自慢すると、リジモンがそれは私の剣だと言い、アルテニースに向かって今こそ結婚の相手を君が選ぶべきだと言うと、アルテニースはリジモンにあなたが勝利者だと答える。

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