『平和の喜び』

Les Plaisirs de la paix

台本/メヌソン
音楽/トマ=ルイ・ブルジョワ
ジャンル/オペラ=バレ
初演/1715年

解説

このオペラ=バレエは、台本作家メヌソンが緒言で述べるように、1701年から続いていたスペイン継承戦争が1714年にやっと終わったことによって訪れた平和の喜びを歌ったものである。再演されなかった。

プロローグ

舞台は冬の神の宮殿で、冬の神が自分の王国は愛、喜び、遊びの避難場所だと歌うと、ヴェニュスがやってきて、冬の神は他の季節を圧倒したと称える。ヴェニュスの呼びかけに応えて、喜びの神々やフラティアエたちが愛の神を称えて歌う。ヴェニュスと冬の神はマルスのせいで世界中が荒廃していたが、ルイ14世が戦争を追放したから、遊びの神々の楽しみを再開するように勧める。またヴェニュスは一つ目巨人で鍛冶を仕事とするキュプロクスにも愛の神のために矢をたくさん作るように呼びかける。ルイ14世が世界を平和にしたと合唱が歌って終わる。

第一幕間劇
キュプロクスたちが宮殿の列柱にギャラントな飾り文様や、ヴェニュスが準備させている祝祭にふさわしいその他の装飾を取り付ける。彼らは観客を収容するためのバルコニーを配置し、それからアントレを踊る。

第一アントレ:集まり

舞台はキュプロクスによって装飾された冬の神の宮殿。
リシダスはセフィーズを愛しているが、セフィーズからつれない態度をされて、もう死ぬしかこの苦しみを解消できないと、友人のクリタンドルに嘆く。そこへセフィーズがやってきて、誰もいないと思い、愛の神に矢を射られて、リシダスを愛するようになったと言うが、リシダスの前では愛しているとさとられないようにしなくてはと自分を励ます。しかしリシダスが自分の愛に応えてくれないのなら死ぬしかないと言うとセフィーズは彼女も愛していると告白する。
そこからはディヴェルティスマンになり、祭の参加者たちが愛の神の栄光を歌う。イタリア語の歌も歌われる。

第二幕間劇
酒の神バッキュスと祝祭の神コミュスが今度は乱痴気さわぎの魅力を見せようと言う。

第二アントレ酒呑みたちのお祭り

酒呑みのリカスがバッキュスを称える。羊飼いのティマントが愛する娘を探しに来る。リカスはバッキュスが愛の神に勝利すると歌い、ティマントは愛の神がバッキュスに勝利すると歌う。ティマントは愛する娘イリスと二人になると愛を語り、一緒になろうと言う。しかし別の男を愛しているイリスは父の同意を取ってくれと言う。イリスが自分を愛していることを知るとリカスは君のために愛してあげようと言うと、イリスは私のために酒の神を犠牲にするような人は愛の神だって犠牲にするから、信じられないと、拒否する。そこへティマントが来て、イリスの父が同意してくれたと報告する。酒呑みたちが様々な楽器を持って登場し、お祭り騒ぎになる。

第三幕間劇
モミュスが軽業のスペクタクルを見せようと言って、軽業師のダンスになる。

第三アントレ:罰せられた嫉妬男またはセレナーデ

舞台は公共広場。
嫉妬深いアルカントールはクラリスを愛しているが、クラリスに他の男が言い寄ったりしないように監視している。そこへクラリスが来る。クラリスが彼の愛情を迷惑がるので、他に恋する男がいるのだろうと激怒して立ち去る。クラリスが愛するリジスの従僕のギュスマンが音楽家たちにセレナーデを演奏させる。その間にリジスはクラリスの家に入ってしまう。ギュスマンも家に入ろうとするとアルカントールがやってきて彼を制止する。すでに家に入っていたリジスがバルコニーに現れて、私たちの愛は成就したとアルカントールに教える。彼は絶望して退場する。

最終幕間劇
舞台は仮面劇のために用意された場所で、カーニヴァルの神が多数の仮面や喜劇の登場人物たちを連れて現れ、私がいればどこでも歓喜が生まれる、人生も魅力的になると歌う。全員が歌い、踊って、終わる。

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