『テティスとペレ』

Thétis et Pélée

台本/フォントネル
音楽/コラース
ジャンル/音楽悲劇
初演/1689年
再演/1697年99年
1708年(カンプラによる改訂版)
12年23年
1736年50年

プロローグ

夜の女神が地上に静寂と休息をもたらす仕事をやり遂げようとするところに、勝利の女神が現れて、夜の女神に早く仕事を終わってしまえと迫る。太陽神の宮殿が開き、太陽神が登場して息子が勝ち取った栄光を祝福するために早めに出発すると知らせる。
ここで太陽神の息子が勝ち取った栄光というのは、前年にルイ14世の王太子がプリップスブルグを陥落させた戦勝のことを指している。

第一幕

海の女神テティスの宮殿。
テッサリア国王のペレは海の女神テティスと相思相愛の仲にあるのだが、ネプチューンがテティスを愛しているため、彼には太刀打ちできないことを歎いている。ネプチューンはテティスに言い寄って海の宮殿に帰る。ところがペレはテティスの口からネプチューンよりも怖ろしいライバルが現れたことを知らされる。ジュピテルがテティス争奪合戦に参入してきたというのだ。テティスは愛には人間も神もないと慰め、二人は愛の絆を強めようと誓い合う。

第二幕

海の岸辺。
海のニンフのドリスはペレが自分を秘かに愛してくれていると思い込んでおり、海のニンフのシディップからペレはテティスと恋仲みたいという話を聞かされ、探りを入れようと、自分はペレから愛されているとテティスに告げる。ペレがやってくると、テティスはドリスから聞いたことを話し、二人のあいだは険悪になる。雷鳴とともにジュピテルが降りてきて、テティスに愛を告白する。諸国の民がダンスと合唱でテティスにジュピテルへの愛を促しているところにネプチューンが登場し、ジュピテルのことを知ると激怒する。

第三幕

運命の神の神殿。
運命の神の家臣たちが運命の神の強固な支配を称える。運命の神の布告を知ろうとして神殿に行ったペレのところへドリスがやってくるが、ペレはドリスを拒否する。ドリスは復讐を誓う。テティス争奪戦にジュピテルが加わったため、ネプチューンはどちらがテティスを娶れるのか運命の神の神託を聞きに来る。神託は「美しきテティスの夫よりもその息子のほうが偉大で強力になる」というものだった。(事実、テティスとペレあいだには、英雄アキレウスが生まれる。)

第四幕

寂しげな海辺。
ジュピテルはペレという人間がテティスを熱愛しているとドリスから聞かされ激怒する。テティスに事の真相を問いただすと、テティスは無関心を装う。そこへネプチューンの使者のプロテウスがやってきて、ネプチューンはテティスを断念したことを知らせる。ぬか喜びしたジュピテルはテティスにペレとの関係の断念を迫り、ペレを威嚇しようとする。ジュピテルに命じられて風の神々がやってきて、ペレを連れ去る。

第五幕

運命の神の神託の内容を知ったジュピテルは、テティスと結ばれれば、彼女との間にできる息子が自分を玉座から引きずり降ろすことを怖れて、テティスに対する愛を断念する。ジュピテルは二人を再会させ、ペレを神にして、すべての神々の前で二人の婚礼を祝福する。

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